キャリア

休校継続で学力差の拡大懸念 学校再開、受験はどうなる?

名古屋大学は8月上旬までの講義を原則、オンラインで行う(写真:共同通信社)

名古屋大学は8月上旬までの講義を原則、オンラインで行う(写真:共同通信社)

 オンライン授業が普通になれば、メリットがあると内田さんは説く。

「インフルエンザにかかって病状が峠を越えた子は強制的に家にいないといけない出席停止の扱いになります。それは新型コロナでも同じことが言えますが、オンライン授業が普及することによって軽症者や濃厚接触者で自宅待機する子でも授業を受けられるようになります。また、アンケートフォームなどを活用することで、挙手が苦手な子を含め、個々の子供の意見が授業に反映されやすくなります」

 気になるのは受験だ。来年は入試改革の年に位置づけられていて、試験問題の中身のみならず、受験制度の大幅な変更が予定されている。来年の高校・大学受験について萩生田光一文科相は、「同じ条件でやることが公平かということも考えていかなければならない。状況に見あった受験態勢を作っていきたい」と述べるに留めている。

 海外の受験事情に詳しい教育ジャーナリストが言う。

「海外の大学ではオンラインでエッセイを提出、面接もビデオ通話で行うところが珍しくない。日本も知識偏重、暗記重視の大学入試から脱却する好機とすべきです」

※女性セブン2020年5月7・14日号

注目TOPIC

当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。