オンライン授業が普通になれば、メリットがあると内田さんは説く。
「インフルエンザにかかって病状が峠を越えた子は強制的に家にいないといけない出席停止の扱いになります。それは新型コロナでも同じことが言えますが、オンライン授業が普及することによって軽症者や濃厚接触者で自宅待機する子でも授業を受けられるようになります。また、アンケートフォームなどを活用することで、挙手が苦手な子を含め、個々の子供の意見が授業に反映されやすくなります」
気になるのは受験だ。来年は入試改革の年に位置づけられていて、試験問題の中身のみならず、受験制度の大幅な変更が予定されている。来年の高校・大学受験について萩生田光一文科相は、「同じ条件でやることが公平かということも考えていかなければならない。状況に見あった受験態勢を作っていきたい」と述べるに留めている。
海外の受験事情に詳しい教育ジャーナリストが言う。
「海外の大学ではオンラインでエッセイを提出、面接もビデオ通話で行うところが珍しくない。日本も知識偏重、暗記重視の大学入試から脱却する好機とすべきです」
※女性セブン2020年5月7・14日号