「簿記検定やファイナンシャルプランナー(FP)技能士の資格は企業活動の基盤となる経理や資産運用、税金などに精通している証で、様々な部署での活躍が見込める。一見すると専門性が高そうな印象を与えますが、FPが扱う内容は生活に密着したお金なので学びやすく、およそ3か月程度での取得を狙えます。FP技能士は将来的に独立の道も開けます」(鈴木氏)
税金、年金、資産運用などの知識を身につけておけば、自身の老後の生活設計にも役立つ。人事ジャーナリストの溝上憲文氏はこう指摘する。
「どんな資格でも取ればいいというものではない。基本的には現在の仕事を補強するような資格を取っておけば、再就職の際に自分の強みをアピールできます」
どんな定年後を送りたいのか。それを考えることから始めてみては。
※週刊ポスト2020年5月8・15日号