「自分のときもそうでしたが、地方から東京の会社への就職活動はお金も体力も大変です。バイトを減らしているのに、説明会や選考で交通費が飛んでいく。節約して夜行バスを使っても、早朝着なのでネットカフェで時間をつぶしながら面接の練習をするなど、正直もうその時点で疲労困憊。地方の就活生との格差がなくなるのはいいことです。
実は僕もいま転職活動中で、オンライン面接を経験中。表情や声のトーンをどうするかは難しい部分もありますが、交通費の節約になるし、渋滞や事故など、会場に行くまでの“読めない時間”がないため、時間設定がしやすい。ぜひ浸透してほしいです」
さらにCさんは、営業自粛を強いられる飲食店が苦肉の策でテイクアウトを実施している今、その文化が日本でも根付いてほしいと願う。
「台湾や東南アジアだと、もともとどこの店でもたいていテイクアウトできる。店で食べきれなくても嫌な顔されずに持ち帰ることが可能です。お酒が飲めない僕にとっては、居酒屋のメニューが好きなのに、なかなか足を踏み入れにくい。でも今は、居酒屋でも積極的にテイクアウトメニューを用意しているので、すごく嬉しいです。この流れから、今後どこの居酒屋でもメニューを持ち帰れる日が来るといいなと思います」(Cさん)
コロナ禍によって苦しい時期が続いているが、そこで生まれた新しいライフスタイルの中には、歓迎すべきものも少なくないようだ。