KさんもMさんも、「ついつい飲みすぎる」と語る家飲み。まったく料理ができないライターのSさん(40代・男性)は、完全に割り切って独身ならではの贅沢な家飲みを楽しんでいる。
「どれだけ高い酒やツマミを買ったって、外で同じように飲むよりは絶対安いですから、普段より遥かに高いお酒を飲んでいます。居酒屋なら1合で1000円近くするような日本酒も、酒屋で一升瓶を買えば3000円弱。有名な純米吟醸酒をバンバン買い、合わせるツマミはお取り寄せグルメです」(Sさん)
同じ独身でも広告代理店のMさん(40代・男性)は、まったく別の考え方だ。
「20代の頃から週に5~6回は飲みに行く生活で、家ではまったく飲んでいませんでした。飲まないようにしているというより、飲む気が起きないんです。自分でも『家でも飲むようになったら(飲み過ぎという意味で)オシマイ』と思ってきた。そうすると、その習慣が身体に染み付いていて、結果的にここ数週間、一滴も飲んでいません。身体の為にはこれで良いのでしょうが、飲まないとこんなに時間があるのかと驚いています」(Mさん)
マスコミ関連企業に勤めるIさん(40代・男性)は、完全在宅勤務というわけではなく、出社して仕事をせざるを得ない機会も多い。ただ、帰宅時の様子は以前までと変わっているという。
「普段は電車で40分ほどかけて出勤していますが、会社から家までは徒歩でも1時間程度。行きは電車を使いますが、帰りは“密”を避けて徒歩にして、歩きながら飲んでいます。予め腹ごしらえをしておいて、歩きながらビールのロング缶を2~3本飲むと、帰ったらバタンキューです」(Iさん)
この他、「オフィスにビールを持ち込んで、仕事が終わったらオフィスで飲む」「家で飲みながらTVゲーム三昧」「Zoom飲み会しまくり」など、それぞれの酒ライフを楽しんでいる様子。ただ、全員口を揃えて言うのは、「早く飲みに行きたい」というセリフでした。