こちらの店舗は、特に客付きが良くなったというわけではなかったようだ。
「あくまでも私自身の主観ですが、この4月に何度かB店を視察したところ、いつもよりもお客さんは少なめだったように感じます。繁華街エリアでもなく、近所に競合店があるわけでもないので、他店からの客の流入ということもなかったのだと思います。そもそも常連客しか来ないような店で、しかもその常連客がパチンコ店に行くことを自粛した結果、いつもより客が減ったのでしょう」
結局B店も4月末までに休業した。
他店休業の中で営業を続けても売り上げが伸びない?
テレビのニュースなどでは、休業要請に応じない店舗に押し寄せるパチンコファンの様子が報じられることも多いが、実際にはそういった店舗ばかりではなかったようだ。
「最近のパチンコ店は、人気店とそうではない店舗との差が拡大する傾向がある。それこそニュースで朝の行列が報じられたホールは、そもそも人気店で日頃からある程度目立つ存在だった可能性も高い。今回の騒動がある意味宣伝となり、売り上げを大きく伸ばしたホールもあるでしょう。
しかし、普段からそこまで繁盛していないホールに関しては、批判のなかで営業を続けたところで、必ずしも売り上げが伸びたわけではないはず。いわば、経営状況があまり芳しくないがゆえ、休業することができなかったという店舗もあり、そういった店はよリ一層苦境に立たされるばかりだと思います。おそらく、新型コロナウイルスの騒動をきっかけに閉店に追いやられる店も多数出てくるでしょう」