明細書を読むには、大きく2つのポイントがある。「基本診療料」と、医者が行なった検査などの診療行為にかかる出来高部分の「特掲診療料」だ。その内訳は点数で表示され、金額は「1点=10円」で計算。点数に0をひとつ加えたものが実際の金額となる。
基本診療料は「初診料」「再診料」、時間外の通院・入院にかかる「時間外加算」の組み合わせで、病院に行くと全員に必ずかかる。一方、特掲診療料は医者の裁量に関わってくるので注意が必要だ。
たとえば、病院によって検査項目の違いがあるので、同じ病気でも医療費に差がつく。これは特掲診療料の差によるものだ。前述の初診か再診かの例と同じで、患者自らがどんな医療行為にどれだけ医療費がかかるか把握することが重要になる。
※週刊ポスト2020年5月22・29日号