こうした「見られている」という感覚が、とくに容姿に自信のない学生にとっては余計なプレッシャーになることもあるようだ。
関西の私立大学に通っている男子学生Bさん(21歳)は、こう語る。
「自分も陰キャラだと思いますが、アニメとか漫画の面白い名言の画像をバーチャル背景に設定して楽しんでいます。ただ、なにせ友達もいないので誰もツッコんでくれませんが(笑い)。ただ、イケてる学生たちとそうでない学生たちのスクールカーストは、たしかに大学にも存在するし、オンラインの授業は逃げ場がないから、それがさらに強調されるような気はしますね」(Bさん)
これまでにはなかったオンライン講義というスタイルに、学校側も学生側も四苦八苦している。講義内容が学生にきちんと伝わるかどうか以前に、ウェブ会議ツールの活用がスクールカーストの意識を加速させるという、新たな問題も生まれているようだ。