新型コロナウイルスによって人々の生活は大きく変わった。それはモバイルデバイスへの意識も例外ではない。在宅勤務が主流となった今、以前ほどモバイル(移動・持ち運び)性に重点を置く必要がなくなった人も増えているようだ。
米メディアCNBCは、コロナ禍において人々がモバイル端末よりPCで費やす時間が増加したと報道。 Windows10の使用時間は前年同期比75%増、MacOSのインストール数も過去最高を記録したという。PC需要の増加に伴い進行しつつある「脱モバイル」の実情を探った。
30代の男性会社員・Aさんは、在宅勤務になったことで、PCやタブレットを選ぶ際、モバイル性を考慮しなくなったと話す。
「コロナ以前は持ち歩く前提で、携行のしやすさを重視していました。ノートPCか、iPadにキーボードをつけて、カフェなどで仕事をすることも多かったためです。スペックが許容範囲であれば、あとは軽さ、薄さを重点に置いていました。
在宅勤務が決まり、PCを新調しようと思ったところ、家にずっといるならノートではなく、デスクトップ型もいいなと。その方が姿勢も悪くならないし、画面も大きいですし」(Aさん)
モバイル性が重要視されなくなったのはデバイスだけではない。通信回線も新型コロナのあおりを受けているようだ。