フリーランスで働く30代の女性・Bさんは、自宅に固定回線を引いているが、カフェで仕事をすることが多かったこともあり、モバイルルーターも持ち歩いていた。しかし新型コロナが蔓延したことで、その“二刀流”に迷いが生じている。
「ずっと家にいる生活で、今月モバイルルーターは一度も使いませんでした。コロナが終息したとしても、そもそもインバウンド対策などでいろいろなところの無料Wi-Fiが充実してきているため、いっそモバイルルーターは解約していいのではと思っています」(Bさん)
20代の男性会社員・Cさんは、自宅に固定回線がない。スマートフォンのテザリング機能でしのいできたが、「それも限界になってきた」という。
「オンライン会議でZoomなどをよく使うようになると、さすがに携帯回線だけでは厳しい。あっという間に通信制限がかかってしまい、低速モードになってしまう。かといって高いお金を出して通信容量に余裕のあるプランに変更するのも、なんだか違う気がします。
仕事をするのに、自分が通信量を負担するのって、よく考えたら変な話ですよね? 正直会社に出して欲しいところですが、まだそうした社内制度は整備されていない。今は固定回線を引くか、通信容量無制限のSIMを買うか検討中です」(Cさん)
20代の男性会社員・Dさんは、モバイルバッテリー複数と、モバイルモニターを持っていたが、まったく使わなくなったとボヤく。
「USB Type-C対応のPCも充電できるものと、スマホ用のものなど、複数のモバイルバッテリーを持っています。社用PCやスマホを出先で充電するために自腹で購入したものですが、コロナ蔓延後はまったく使っていません。出張先などでは、モバイルモニターでデュアルディスプレイにして仕事をサクサクしていましたが、それも自宅に据え置きのモニターがあるので用無し。外出をしないと、これまでのモバイルアイテムが全く必要ありません」(Dさん)
これまではとにかく軽量、薄型などモバイル性能が重視されていたが、その潮流が新型コロナ蔓延を機に変化しているようだ。