「私は恋人に何を求めているんだろう?」
1人で過ごす時間が多くなってことで、「1人の方が楽」だと気づいた人もいる。30代の女性会社員・Bさんだ。3年付き合った彼氏に別れを告げた理由を話す。
「私は千葉住みで彼は東京住まい。県外移動が制限されるなか、次第に会う頻度も減っていきました。せめてオンラインなどでコミュニケーションを図れれば良かったのですが、彼は仕事に追われているようで、私は放置。好きなYouTuberの配信を見ていたら、ふと1人で生きていける気がして、その方が楽かもしれないと思えました」(Bさん)
当初こそ、「彼に会いたい」と気持ちが募ることもあったというが、だんだん1人の状態に慣れると、そもそも恋人が必要なのかどうか、考えるようになったという。
「コロナを機に、『私は恋人に何を求めているんだろう?』と、見つめ直すようになりました。私の場合は、彼と過ごす時間よりも1人の時間の方が有意義だと感じるようになりました。逆に言えば、彼は物質的なものは満たしてくれたけど、精神的なものまでは満たしてはくれなかったということですよね」(Bさん)
30代の男性会社員・Cさんは、恋人と一緒に過ごす時間が増えたことで、関係が悪化するようになったという。Cさんは彼女と同棲していたが、2人とも在宅勤務になったことで、双方のイライラが募った。破局には至っていないが、話し合いの結果、別居に踏み切ったという。
「仕事の開始・終了時間を事前に共有していなかったり、夕食はテイクアウトかコンビニ、それとも自炊かなど、些細なことでケンカが増えました。これでは先が思いやられると感じ、僕がワンルームを借りることに。会う頻度が減った分、ケンカも減りました。もうしばらくはこの別居生活を続けようかと思います」(Cさん)