SNS、特にツイッター上での有名人に対する誹謗中傷が問題化する昨今、そんな空気に嫌気が差して、ツイッターとの付き合い方を見直している人も少なくないようだ。
都内に住むフリーランスの雑誌編集者・前田さん(仮名、40代/男性)がツイッターを始めたのは2009年のこと。友人や仕事仲間との交流が主な目的だった。
「友人に勧められてアカウントを作り、最初はとりあえず友人、仕事仲間、好きなミュージシャン、ネット界の有名人などをフォローし、彼らのツイートを見るだけでした。本名は明かさず、ハンドルネームを使っていました。
その後、日頃思ったことや、自分の仕事に関する情報、テレビ番組の感想なんかをちょこちょこツイートするようになってからは、フォロワーも増えてきて、交流も広がりました。ツイッターのフォロワーを介して、仕事をもらうこともあり、単なる暇つぶし以上のものだった時期もあります」(前田さん)
しかし、前田さんは、現在ツイートすることはほぼなくなってしまったという。
「仲間内のつながりを楽しみつつ、それなりに外部への発信もできるという感じで、緩く活用できている感がありました。でも、いつからか、ちょっとしたテレビ番組やニュースへの感想をつぶやくと、知らない人がリプライを飛ばしてきて、いわゆる“文句”を言ってくるようなことが増えてきたんです。
炎上するほどのことはなくても、知らない人からよくわからない意見を言われるのは不快。結局、そんな状況に嫌気が差して、2018年くらいからはほとんどつぶやかなくなりました」(前田さん)
前田さんの仕事仲間もどんどんツイッターからいなくなっているようだ。