「以前のように、ツイッターで日常をつぶやく仲間も減ったし、仕事につながるような交流もまったくなくなった。今のツイッターには、現実世界にフィードバックできるようなことはほとんどないのではないでしょうか。仕事関係の人とはフェイスブックで緩く繋がっていて、日常のつぶやきなんかはインスタグラムに移行しています」(前田さん)
ツイッターは殺伐としている?
神奈川県に住む会社員・西田さん(20代/女性)は、2012年、某アイドルグループのファン活動のためにツイッターを始めた。
「そのアイドルの魅力を語り合えるような仲間が欲しくて、ツイッターを始めました。気が合いそうなファンアカウントをどんどんフォローすることで、つながりを広めていきました。つぶやく内容はアイドルの話ばかりで、ツイッター上での会話もあったし、ツイッターをきっかけに実際に会って仲良くなり、一緒にコンサートに行くようになった人もいます」(西田さん)
一時期はファン活動になくてはならないツールとなっていたツイッターだが、徐々にツイッターを見るのが辛くなってきたという。
「ここ2~3年くらいなんですが、ツイッター上の空気がなんだかすごく殺伐とするようになった気が……。ものすごく自己主張が強い人、批判的なことしかつぶやかない人、別のアイドルの悪口ばっかり言う人が目につくようになったと感じています。
そういうネガティブなツイートは、見ているのが辛く、自分も周りのフォロワーたちもどんどんツイッターから離れていきました」(西田さん)
現在、西田さんはかつてとは異なる形でツイッターを活用している。
「一般人のフォローは全部外して、ツイートは非公開にして、公式アカウントやニュースサイトなどのみをフォローするようになりました。以前は、様々な意見を知ることができるのがツイッターの楽しみでしたが、今はオフィシャルの情報のみをキャッチする場所にしています。ちょっとでも気分が悪くなるようなつぶやきは見ないようにしていますし、攻撃的なアカウントはミュートにして表示されないようにもしています」(西田さん)