【足立区鹿浜】
かつては最寄り駅までバスで20分近く掛かり、やはり「最寄り駅のない街」だった鹿浜。日暮里舎人ライナーの開通により、状況はいくらか改善しましたが、それでも最寄り駅まで20分以上掛かる場所が存在します。ただ、環状七号線や首都高速川口線がすぐそばを通っており、車移動は極めて便利。そのあたりは上述・大杉と似ています。
【足立区宮城】
足立区からもう1か所、ちょっと変わった場所にあるのが宮城です。こちらは荒川と隅田川に三方を囲まれており、橋がないために最寄り駅まで時間が掛かるという場所。駅からは遠いですが、王子や田端からバスが出ており、いずれも10分ちょっとです。
【世田谷区宇奈根】
人気の高い城南地区にも駅から遠いゾーンはあります。宇奈根は東急田園都市線の二子玉川と小田急線の成城学園前や喜多見との中間に位置する場所。東名高速が多摩川を渡るあたりにあり、新築一戸建てが5000万円を切ることもしばしばです。田園都市線、小田急線のいずれの駅へもバスが出ており、人気路線2線を選べるのは非常に贅沢。バスが通る多摩堤通りは渋滞も多いので、オススメは自転車です。
【練馬区大泉学園町】
東京23区内の住宅地で、最寄り駅まで最も遠いゾーンと思われるのがこのあたり。最寄り駅は大泉学園(西武池袋線)、和光市(東京メトロ有楽町線、東武東上線)になりますが、物件情報に「徒歩」の記載がなく、「バス○○分」としか記されていない物件が多数存在します。学園都市ではないのに、「大泉学園」という地名になってしまった歴史を持つ大泉学園町は、駅からは距離があるものの、綺麗に整備された高級住宅街が広がっており、居住環境は良好。駅から遠い分、静謐な環境が保たれており、“アフターコロナ”にはこういう街が“買い”なのかもしれません。