「そのお店は店内の通路が狭いこともあり、入店には人数制限をかけ、レジ前に並ぶのも代表者一人のみに限定するなど、かなり気を遣っているようでした。しかし、狭いレジカウンターの向こうでは、3~4人の店員が慌ただしく作業をしていて、ソーシャルディスタンスもへったくれもない様子。客だけが気を付けても、正直無意味な気がします。客にソーシャルディスタンスを要請すること自体、お店の“ポーズ”にも思えてしまいます」(Cさん)
また、“ソーシャルディスタンス”とひと口に言っても、人によって保つ距離の感覚はまちまち。サービス業に従事するDさん(40代/女性)さんは、そのことが原因で不快な思いをしたと明かす。
「レジ前で、ちゃんと距離をとって並んでいたのに、前の人がめちゃくちゃ私のほうを睨んでくるんです。ソーシャルディスタンスを気にしているのかもしれませんが、ものすごく感じが悪かった。まるで“自粛警察”ならぬ“ソーシャルディスタンス警察”です」(Dさん)
新しい習慣の定着には混乱がつきものだが、形ばかりでは意味がないのも事実。ベストなやり方を見出すには、もう少し時間がかかりそうだ。