「『Pリング呪いの7日間2』については、メーカー発表によると、遊タイムに入った場合、1214回転中に大当たりを引く確率は約98%とのことです」(藤井氏)
浅い回転数の台は放置される?
“ハマリ救済”という意味ではユーザーにとってありがたい遊タイムだが、必ずしもメリットばかりではないという。
「パチンコ機は出玉性能に制限があり、“出すぎる機種”は販売することができません。遊タイムは出玉性能をアップさせるものなので、この機能を搭載することで、通常時の出玉性能が下げられてしまう可能性が高い。
つまり、“大ハマリ”がなくなって、大負けしなくなったとしても、その分勝ちにくくなる可能性もあるということです。この点はユーザーにとってはデメリットとなってしまうかもしれない。今後メーカーは、ユーザーのニーズを汲み取りながら、遊タイム搭載機の出玉性能のバランスを上手く調整していく必要があると思います」(藤井氏)
また、遊タイム搭載機種を打つ場合は、特別な遊び方になる可能性もあるようだ。
「遊タイム搭載機種については、遊タイム発動回転数に近い台ほど“おいしい”ということになります。たとえば、500回転くらいの台と700回転くらいの台があったならば、前者であればそこから400回転くらい回さないと遊タイムに入らないが、後者は200回転くらい回せば遊タイムに入る。遊タイム発動回転数に近い台ほど、大当たりを引くまでにかかる金額を抑えられる可能性が高いということです。そういう意味で、よりハマっている台ばかりを狙って打つユーザーが増えるでしょう。
裏を返せば、遊タイムまで遠い台は誰も打とうとしないかもしれない。“遊タイム狙いじゃないとおいしくない”というイメージがついて、浅い回転数の台が終日放置される、なんていうこともあり得る。実際過去には、天井機能が搭載されている一部のパチスロ機では、“天井狙いでしか打たれない”というようなこともありました」(藤井氏)