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コロナで窮地、観光地土産物店の生き残り策 地元住民の評判は

お土産の新定番は“ご当地Tシャツ”ならぬ“ご当地マスク”

 北陸地方の観光地に住む主婦・Bさん(30代/女性)は、和柄やご当地キャラクターがプリントされた“ご当地マスク”や、疫病退散の“アマビエ”をモチーフにした土産品をあちこちで見かけるようになったと話す。

「デパート等で、いろんな柄の“ご当地マスク”が1枚600円程度で売られていて、私もついつい1枚買ってしまいました。柄も可愛いし、手ぬぐいの布地で通気性も良さそうなので。今後は、“ご当地Tシャツ”的な位置づけで定着するのかなと思って見ています。また、地元の作家によるアマビエ(疫病よけの妖怪)関連の置物やグッズもかなり多くて、売れ行きは悪くないようです」(Cさん)

シンプルなパッケージに変更し、価格も見直し

 日本有数の観光地・京都市内でオーガニックコスメを販売するCさん(30代/女性)は、あえて“京都らしさ”をなくした商品を投入したところ、売り上げの落ち込みが止まったという。

「これまでは、“京都らしさ”が感じられるパッケージにも力を入れていました。しかし、それで喜ぶのは観光客だけ。地元の方には響きませんし、特別なパッケージということで、やや割高になるのは事実です。

 観光客がいなくなったため、地元住民向けに、手洗い用のハンドソープや、マスクに吹きかけるタイプのフレグランスを、シンプルなパッケージで価格も20%ほど抑えて販売したところ、売れ行きは好調。大量購入してくれる地元の企業も見つかりました。観光客減少による売上の減少をなんとか補填できそうです」(Cさん)

 地元住民の目はシビア。観光客が来なくなった今、地元民も良いと認めることができるような商品作りが、生き残りの鍵なのかもしれない。

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