バッタの被害も影響か
野菜類にも品薄になるものが続出しそうだ。
「ブロッコリーは、アメリカ、メキシコ、中国からの輸入が多いため、品薄、高騰の可能性があります」(消費者問題研究所代表の垣田達哉さん)
メキシコでは、ブラジル同様、新型コロナの感染者が急増中。6月に入ってから死者数も急速に増えている。
「日本のスーパーに多く出回っているメキシコ産のアボカドの輸入量も減少しており、今後価格が高騰する恐れがあります」(垣田さん)
前述のバナナに代表されるように、新型コロナは果物類も直撃。バナナに次ぐ輸入量を誇るグレープフルーツにも大きな影響が及びそうだ。グレープフルーツは、アメリカ産と南アフリカ産が主力。南半球にある南アフリカは、いま、冬を迎えている。新型コロナは季節性の可能性も指摘されており、今後感染拡大のピークに達する恐れもある。また、現在、東アフリカで大量発生し、農作物を食いつぶしているサバクトビバッタの被害が拡大する可能性もある。
もはや食費アップは避けられそうにないが、価格高騰に加えて、家計にじんわりと負荷をかけそうな“改正点”も忘れてはならない。
「キャッシュレス・ポイント還元が6月末で終了しますし、7月1日からは全国でプラスチック製買い物袋が有料化されます」(ファイナンシャルプランナーの深野康彦さん)
高騰しそうな食品は冷凍保存をしたり、買い物袋を常に持ち歩くなど、家計への負担を少しでも抑えられるように賢い買い物を心がけたい。
※女性セブン2020年6月25日号