家計

肉、野菜、果物…“プチ食糧危機”で品薄&高騰しそうな食品リスト

食料自給率が4割に満たない日本にとって大打撃(写真:アフロ)

食料自給率が4割に満たない日本にとって大打撃(写真:アフロ)

 多くの人に経済的損失を与えてきた新型コロナウイルスは、まだまだ家計に大きな影響与えそうだ。

「驚きました。普段は1房100円のバナナが200円を超えていたんですよ…」(スーパーを訪れた客)

 ようやくマスクや除菌グッズが入手しやすくなったのも束の間、次はスーパーでこのような悲鳴が上がっている。

 バナナが高騰している大きな要因は、輸入バナナの8割を占めるフィリピンからの輸入量が激減していることだ。フィリピンは新型コロナの影響で首都・マニラが都市封鎖されるなど、人の往来が制限され、収穫や物流にかかわる人員や資材が不足。加えて、中国による“バナナの爆買い”で、価格が高騰しているのだ。

 子供のおやつにうってつけのバナナは、巣ごもり消費で需要が高まっているにもかかわらず、入荷が追いついていないというのが実情。新型コロナの影響で、品薄になったり価格が高騰しそうなものはバナナだけではない。

 フードビジネスコンサルタントの永田雅乙さんが指摘する。

「家庭内での小麦粉の需要が増えたため、ホットケーキミックスや強力粉など小麦製品の品薄状態が続きましたが、これ以外にも品薄になる食品が出てくる可能性があります。産地の都市封鎖で収穫作業が停滞したり、航空機の減便で貨物量が減少しているからです。北半球の多くの地域では、感染は収束に向かっていますが、南米をはじめ、まさにいま、爆発的な感染が起きている地域もあり、生産や物流が以前のレベルに戻るには相当時間がかかるでしょう。これから、“プチ食糧危機”に突入するといっても過言ではありません」

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