待ちわびた東京五輪は延期となり、誰もが未経験の“ステイホーム”を余儀なくされている2020年の日本。これまで独身を貫き、自分の趣味を大事にする生活を満喫してきた40代男性たちは、外に出かけられずに一人ぼっちで多くの時間を過ごすことで、何を思ったのか?
Jリーグのあるチームの熱心なサポーターの・Hさん(40代)は、ずっとサッカー中心の生活を送ってきたが、その生活はコロナ禍でも変わらなかった。Jリーグは長らく中断しているが、やることはいくらでもあったのだ。
「これまでは稼いだお金を全部趣味に費やすような生活だったので、今はお金を貯める時期と割り切って、せっせと仕事をしています。試合がなくても、選手のブログやSNSをチェックしたり、これまで買ったグッズを整理したり、録画した試合を見たり、やることはいくらでもあります。これまではアウェイの試合はテレビ観戦がほとんどでしたが、ちょっと貯金ができたので、再開したら現地に行きたいです」(Hさん)
熱心なクイズファンで、人気クイズ番組への出演経験もあるYさん(40代)も、趣味に影響は無かった。
「これまではゲームセンターのクイズゲームで腕を磨いていましたが、ゲームセンターには行けない。そこでクイズ関係の本をたくさん買いこんで、ヒマな時はずっと解いていました。クイズが趣味の友達とはZoomでクイズ大会もやりましたし、私は未挑戦ですが、オンラインのクイズ大会もあるようで、色々な遊び方があることが分かって良かったです」(Yさん)
ゲーセン通いの「引退」を決意
その一方で、趣味からの撤退や趣味の変更を余儀なくされそうな人もいる。多摩地区に住むIさん(40代)は、大のアイドル好き。メジャーなアイドルはもちろん、「地下アイドル」と呼ばれるマイナーアイドルも好きで、週末ともなればイベントスペースやショッピングモールに足を運び、写真を撮りまくってきたが、その生活には終止符が打たれそうだ。