一方で、オンライン飲み会の断り方に苦労しているというのは、30代の男性会社員・Cさんだ。独身ならではの苦労があるようだ。
「オンラインで飲み会をやっても、テレワークやコロナ、仕事の不透明さに対する愚痴ばかり。リアルより生産性がない。断りたくても、外出を控えましょうという空気のなか、基本的に家にいる前提だから、断りにくい。既婚者だと妻や子どもを言い訳にできるけれど、独身だとそうはいかない」(Cさん)
だが、オンライン飲み会に疲れたCさんは最近、はっきり断ることに決めた。どう断っているのか。
「自分の時間を確保したいので、最近は、他のオンライン飲み会があることや資格の勉強がしたいからと言うようにして、きちんと断るようになりました。実際は家でゆっくり読書や漫画を読みたいだけ。オンラインっというだけで誘う敷居が低くなったと勘違いしている人がいる気がします。その意味でリアルの飲み会より厄介です。
どうせ本当の意味で一緒にお酒を飲んだり、同じものをつつき合うわけではなければ、僕としてはLINE通話やチャットのような文字コミュニケーションでも十分です」(Cさん)
一気に広まりを見せて定着するかのように見えたオンライン飲み会だが、コロナの落ち着きとともに、こちらも沈静化していくのだろうか。