もともと若い世代ほど負担が受益を上回る“払い損”という歪な構図が放置されていた。それに対し、コロナをきっかけに不満が噴出したのだ。
もちろん、高齢者にも言い分はある。
「70歳以上の貯蓄平均は1800万円などと言われているが、貯蓄ゼロの世帯も3割を占めている。少子高齢化で現役世代の社会保障費負担が増えていると言うなら、若い人も家庭を持ち、どんどん子供を作って日本経済を支えるべきだ。好き勝手やって夜の街でコロナに感染している連中に文句を言われる筋合いはない」(70代男性)
両者の溝は埋まりそうにない。
※週刊ポスト2020年7月3日号