この環境下では、そうした仕事でこれまで通りのやりがいや待遇は期待できなくなるのだ。近頃は自転車やバイクで出前代行をする「Uber Eats」などの需要が高まっているが、実際はそう“稼げる仕事”ではないという。
「月に40万円稼ぐ配達員がいるという話は聞いたことがありますが、実際にやっていて思うのは、ほぼ毎日、10時間以上稼働しないと達成できない額です。都内は意外と坂道が多いので体力も相当使いますから、常人には無理でしょう」(配達員の36才男性)
芸術や演劇などのショービジネス、そして夜の街も含め、これらは東京が“3密”を内包した大都市たり得たからこそ成り立っていた。彼らはいま、コロナ禍で仕事を失い、人生を考え直すことを余儀なくされている。
※女性セブン2020年7月2日号