「日本一高い駅は?」「東京! 東京駅から出る電車はすべて“下り”だから!」というのは、鉄道にまつわる有名ななぞなぞ。鉄道の「上り」「下り」は基本的に東京駅が基準になっており、東京駅はまさに日本の鉄道の中心だ。そんな“日本の中心”から30分以内で一番家賃相場が安い駅はどこなのか? ライターの金子則男氏が解説する。
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東京駅は乗降客数こそ新宿に劣りますが、売上高ではトップ。各方面への新幹線をはじめ、JR東海道線、東北本線、総武線、京葉線などの起点にもなっており、鉄道大国・日本の中心駅です。そこから30分以内ということは、鉄道に関しては文句のつけようがないということ。「ワンルーム・1K・1DKの家賃相場が7万円以下」(ライフルホームズ調べ。6月23日時点)という条件で探してみましょう。
乗り換え無し、ダントツに近くて安い駅を発見!
まず、乗り換え無しで行ける駅の中では、
・総武線快速 船橋(6.68万円)、津田沼(6.13万円)
・横須賀線 新川崎(6.49万円)、
・常磐線 松戸(6.20万円)
・京浜東北線 西川口(6.71万円)、蕨(6.47万円)、新子安(6.22万円)
・京葉線 舞浜(6.62万円)、新浦安(6.32万円)
・宇都宮線・高崎線 浦和(6.74万円)、さいたま新都心(6.91万円)
などが7万円以下。軒並み都内を外れますが、ただ1駅だけ都内にあるのが、宇都宮線・高崎線の尾久(6.64万円)です。駅前は少し寂しい印象の駅ですが、東京駅までわずか11分と、近さは圧倒的。近隣には京浜東北線の上中里駅、山手線の田端駅などもあり、鉄道の便は極上で、正真正銘の穴場です。