7月1日からコンビニなど全国の小売店でレジ袋が原則有料化された。それに伴い、関心を集めているのがエコバッグだ。マクロミルの調査によると、約8割が「エコバッグを持ち歩く」と回答し、「有料のレジ袋を購入する」は約1割に留まっている。
だが、いざエコバッグを使ってみると、思わぬ落とし穴に陥ることになる。自分に合ったものを探し求めるがゆえに、気づいたら何個も買っていたという「エコバッグだらけ問題」だ。ユーザーに話を聞いた。
Aさん(30代女性/広告代理店勤務)は、準備万端とばかりにエコバッグを購入したが、いまいち自分の用途を把握できておらず、「失敗した」と言う。
「大は小を兼ねるからと、大きいトートバッグのようなエコバッグを買いました。でも、一人暮らしだし、そもそも一度にそんなにたくさんの買い物をしないことに後から気づきました。それでも試しに1回使ってみたら、中でモノがあっちこっちに移動してしまうのがストレスで、それ以来全く使っていません」(Aさん)
Aさんはその失敗を反省して新たなエコバッグを購入するも、またもや失敗を経験する。エコバッグのことを「帯に短したすきに長し」とたとえたうえで、その歯がゆさに苦笑する。
「次に中くらいのバッグも買いましたが、今度はまた大きさが微妙で、使いづらい。また“マチ”がないと、パック惣菜とかが傾いてしまうので、やっぱりマチがあるものが欲しいと思って、それも買いました。すると、今度はその素材がしっかりしすぎていて、惣菜のトレーがうまくハマらない。どんなものもうまくハマるレジ袋の優秀さを痛感しました……。