また、エコバッグの大きさや特性に合わせて買い物をしなくちゃいけなくなるのもストレス。本と食品とくすりを一緒のエコバッグに入れたくないので、買い物は1回に1種類まで、みたいな感じになります。結局買い物の頻度が増えてしまい、今は複雑な気持ちです」(Aさん)
Bさん(20代女性/マスコミ勤務)は、エコバッグの使いやすさにこだわるあまり、出費がかさんでいるという。
「エコバッグって、微妙にダサかったり、使いにくいものも多い。ああでもないこうでもないと、結局、エコバッグだけで5000円以上使っていると思います」(Bさん)
お気に入りに出合っても、「汚れるのがイヤ」というジレンマに陥っていると笑う。
「自分で買うとなると、『どうせ持つなら可愛いものがいいな』とか思って、無駄にお気に入りのデザインを探しちゃう。そしていざ使うとなると、『汚れるのがイヤだな』とか思って、気に入っているものほどあまり使わなくなったりして……。エコバッグを使わないって、エコの本末転倒感がすごいと自分でも思いますが、結局、雑誌の付録についてきたペラペラのものを使っています。いま、手持ちのエコバッグだけで4つ。運命のエコバッグにはいつ出会えるのでしょうか」(Bさん)
Cさん(40代女性/製造業)の家もエコバッグにあふれている。「まるで手作りマスクを配るみたいに70代の母が、やたらくれます。お店とか、友人とか、どこかからか貰ってくるらしい。知り合いも手作りをくれます。でもどれも使っていません」とため息をつく。
「私は、基本的に会社帰りに買い物をするので、まるめてコンパクトにできるものは便利かなと思って使ってみたんですが、一度広げたら、次にまるめるのが面倒。もはや畳むのがイヤなので、極力使いたくないという状態になっています(笑)。いちいち持って出勤するのも面倒になって、結局どれもあまり使っていません。家にはたくさんありますが今後、使い続ける気がしません。メルカリで売ろうと思います」(Cさん)