SUUMOが発表している関東「住みたい街ランキング」の最新版(2020年)で1位に輝いたのが横浜。かつて無敵の強さを誇った吉祥寺、その吉祥寺から1位の座を奪った恵比寿も追い越して、現在3年連続で1位に輝いているが、それだけ人気の街なら当然家賃も高い。何とか横浜から近くて家賃が安い駅はないものか? 「横浜駅から5分以内で家賃相場が一番安い駅」について、ライターの金子則男氏が解説する。
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人気の街の家賃が高いのは当たり前で、横浜で1人暮らしをしようと考えると、ワンルーム・1K・1DKの部屋の家賃相場は8.47万円(ライフルホームズ調べ。7月6日時点。以下同)。とはいえ、横浜駅の周辺にはチャンスがあります。横浜駅はJR、東急・横浜高速鉄道、京急、相鉄、横浜市営地下鉄と、6社もの鉄道会社が乗り入れており、選択肢が非常に豊富だからです。鉄道会社ごとに見ていきましょう。
【JR】
東海道線、横須賀線、横浜線、根岸線、京浜東北線の5線のうち、東海道線は駅間が長くて「5分以内」の条件を満たす駅はゼロ。京浜東北線、根岸線、横浜線にも手頃な駅が無いなか、ダントツに安いのが横須賀線の保土ケ谷です。横浜から1駅の保土ケ谷は、家賃相場が5.72万円。電車に3分乗るだけで一気に3万円弱も家賃が下がる上、横須賀線なら都内へもダイレクトに移動できますから、有力候補になりそうです。
【東急・横浜高速鉄道】
東横線は首都圏屈指の人気路線ですが、こちらもなかなか魅力的です。横浜から3分の東白楽は6.1万円、同5分の白楽は5.74万円。特に白楽は、神奈川大学に近いため、学生向けのお店が多く、庶民的な商店街もあって、非常に住みやすい街だと思います。一方、東急と繋がる横浜高速鉄道みなとみらい線の沿線は、家賃面だけを見るとなかなかハードルが高い。家賃相場は都内の人気タウンレベルですし、そもそもみなとみらい地区は1人暮らし向け物件が多いゾーンではありません。