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コロナ特需のホームセンターで何が売れた? リアル店舗の魅力再認識も

 ホームセンターは、園芸用品やDIY用品、ペット用品、生活用品など幅広い品揃えが特徴だ。コロナ前は、取扱い点数の多さが低い利益率の要因になっているとの指摘もあったが、逆に今は、あらゆるモノがワンストップで手に入り、さまざまなニーズも満たせる場所として、自粛期間中における消費の絶好の受け皿となったのだ。

 また、郊外に多く建てられるホームセンターは、売り場面積が広い傾向があり、所狭しと多種多様な商品が陳列されている。改めてゆっくりと店内を回遊してみると思わぬ便利な商品に出会うこともあり、これまでアマゾンなどネットでの買い物が中心だった人にも、リアル店舗での買い物の楽しさを再認識させるきっかけになったと言えるだろう。

 自粛期間中にも関わらず、遠方から訪れる人や家族で来店する人も多かった。あまりの人気で週末の営業を中止するお店もあったほどだ。ネット通販やドラッグストアの攻勢で、成長に陰りが見られていたホームセンター業界だが、これを機にかつての人気を取り戻し、「家族で楽しめる」新しい消費の場として定着するかもしれない。

【プロフィール】わじま・ひでき/経済ジャーナリスト。国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)。日本勧業角丸証券(現みずほ証券)、株式新聞社(現モーニングスター)記者を経て、2000年ラジオNIKKEI入社。解説委員などを歴任後、2020年6月に独立。1985年から株式市場をウォッチし続け、四季報オンライン、日経マネー、週刊エコノミストなどへの寄稿多数。

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