「台と台の間に仕切板ができたことで、周囲があまり気にならなくなって、快適なんです。それに私はタバコを吸わないので、4月からホールが全面禁煙化したことも好都合。感染リスクについては、店員さんに頼めば台の消毒もしてくれるし、店内の換気も頻繁にやっている。少なくともコロナ前よりは清潔な気がします。あと、お客さんが以前よりやや少なめなのも、快適な理由のひとつです。ちなみに、勝率は緊急事態宣言の前も後もあんまり変わらない。少なくとも、“コロナ後は勝てるようになった!”なんていうことは、まったくないです(笑)」(Dさん)
今後のパチンコ業界の動向について、前出・藤井氏はこう予測する。
「コロナの影響で倒産する店舗も多いし、新台導入数も落ち込んでいます。ユーザーもどんどん減っていくだろうし、いずれにしろ厳しい状況が続くでしょう。そんななかで、遊技機に関する規則が変わり、今までよりもユーザーに支持されやすい機種が出てくる可能性も高くなっています。
特にパチスロでは、6.1号機と呼ばれる機種が近々登場する予定です。この6.1号機では、1000円あたりの回転数を既存の6号機よりも5~10ゲームほど少なくすることが可能になっています。その分、使うお金は増えるかもしれませんが、回転数が減った分を出玉にもってくることができる。つまり、6号機よりも多少は出玉の波が荒い機種が可能となり、より大きく勝てるかもしれないということになります。もちろん5号機時代のような機種が可能となるわけではないものの、“6号機よりはマシ”になるのではないかと期待の声も多いです」
新型コロナウイルスをきっかけに、パチンコ・パチスロとの向き合い方が変化するユーザーも多い。パチンコ業界もまた、その変化に対応すべく、様々な変化が起きそうだ。