コロナ禍で対面を伴うイベントや行事が続々と自粛されるなか、「飲みニケーション」という言葉もめっきり聞かなくなった。もっとも、大勢での飲み会が開きにくいことを残念がる人がいれば、一方で清々している人たちもいるようだ。今だからこそ言える、「リアル飲み会」への不満の声を集めた。
Aさん(30代女性/メーカー勤務)は、毎月親睦会として行われる職場での飲み会が、嫌でたまらなかった。そんな飲み会での無責任なメニュー注文とその処理について、怒りをあらわにする。
「なぜか、自分は食べないくせに『誰かが食べるから』という謎のスタンスで、どんどんメニューを頼む人がいて、すごく迷惑。もちろん、実際にみんなが食べたいものであればいいのですが、そうでない場合、一応手をつける人もいるものの、やっぱり残りがち。責任もって自分が食べろと言いたいです。
同じように『残ってるから食べちゃって』とか言う人も嫌です。『いらない』といっても、強引に『遠慮しないで』とか押し付けてくる。しかも、『若いんだから食べられるだろ』と“残飯処理”を迫るおじさんもいる。知らんがな、です」
飲み会での“〆”のデザートを頼むときにも、しばしば面倒なやりとりがあったという。
「デザートや〆を頼もうかという流れで、『私はお腹いっぱいなので結構ですが、食べたい人はどうぞ』と言うと、『じゃあ私もやめとこう』と言い出す人がいる。自分が食べたければ食べればいいのに、なぜ? まるで私がその人楽しみを奪っているみたいで、申し訳なくなりますが、食べられないものは食べられない。職場の飲み会がなくなって、本当にストレスフリーです」(Aさん)
食べ物だけでなく、どこに座るか問題も深刻だ。Bさん(30代男性/IT企業勤務)は、少人数でのリアル飲み会は苦ではなかったが、比較的規模の大きいものになると、苦痛で仕方がないことがあった。「座席チェンジ」という問題だ。