「口座を分けるだけ貯蓄術」の魅力は、手軽にお金の流れを把握できるところにある。
「口座を分けることで“これは老後のためのお金”というように貯金の目的が明確化されます。目標額にどれだけ近づいたかも見えやすく、モチベーションアップにつながるでしょう。同じ金額を貯めるにしても、“余ったら貯蓄しよう”と日々切り詰めて生活するより、“次の旅行のために、前もって1万円とっておき、後は自由に使おう”と考える方が、気持ちがラクですよね」
家計簿のようなお金の管理が口座を分けるだけでできるので冒頭の石井さんのように「家計簿が続かない」と嘆く人にもおすすめだ。また、「投資や資産運用などは大変そうだし、失敗したときのリスクが怖い。でも、お金は貯めたい」という人も、この方法なら安心して続けられる。
「口座を分けることで、毎月、自分が何にいくら使っているのかわかりやすくなるのも大きなメリット。使いすぎだと感じたら、ムダな出費がないか、支出をチェックしてみましょう。“携帯電話料金が思っていたよりずっと高かったことに気づき、オプションを見直して節約できた”というようにムダ遣いの削減ができるんです」
※女性セブン2020年7月23日号