具材で個性を演出する
ファミリーマートの『盛岡風冷麺』とローソンの『焼豚とキムチのさっぱり冷麺』。ベースはとても似ているが、食べ比べると明確な差異があったという。
「スープも麺も、雰囲気はとても似ています。でも、具材によってかなりイメージが異なってくる。キムチの辛さにラー油の風味が入ってくるファミマの『盛岡風冷麺』は、中華っぽい雰囲気も感じます、一方、ローソンの『焼豚とキムチのさっぱり冷麺』はキムチとコチュジャンの主張が強く、一般的な冷麺イメージそのものと言えそう。それぞれ具材によって、個性を演出しています」
コストパフォーマンスの面ではどうなのだろうか。前出・小浦氏が解説する。
「冷麺というと、さっぱりとしていて、ボリューム感はそこまでないというのが一般的なイメージかもしれません。でも、コンビニの冷麺は意外と食べごたえがあるんですよね。
コンビニメニューでいうと、冷やし中華や冷やしラーメンも同価格帯なのですが、それらに遜色ないボリューム感だと思います。“焼き肉の締め”的なイメージで考えると500円前後という価格はやや高く感じるかもしれませんが、“しっかりとした食事”としては、500円でもそんなに高くはないはず。コスパがいいとまでは言えないかもしれませんが、そこまで悪くはないと思います」
まさに、夏の食事にはもってこいのコンビニ冷麺。暑さで食欲のない時などにも、さっぱり食べられそうだ。