実際に、若い女性たちの間でも「効果はデパコスと似ている」と言われるアイテムは人気があるようだ。女子大生のBさん(10代)は、周りの女子大生のあいだで人気が高い“ジェネリック・コスメ”について教えてくれた。
「『デパコスとそっくりのコスメ』というのは大学生の間でも流行っています。値段は3~5倍は違うことを考えると、ものすごくコスパがいいと思います。私もよくTwitterやインスタグラムでデパコスそっくりのコスメを検索して、実際に購入して試しています。個人的には『ブランド物も可愛いけど、使った時の差をそこまで感じないならコスパ重視』という立場です」(Bさん)
そう言ってBさんは、周囲で人気になっている「ジェネリック・コスメ」の一例として、キャンメイクの「ボリュームアップレディグロス」、THE FACE SHOP「インクラスティングファンデーション」、リンメル「ラスティングフィニッシュオイルティントリップ004」、エクセル「リアルクローズシャドウ CS03」などの名を挙げてくれた。いずれもその使用感が、有名ブランドのデパコスを意識させるものだという。
ファッション業界でもユニクロやGUなどが広く浸透し、脱ブランド志向が進んでいる昨今、ブランド物をアピールするよりも、背伸びをせず「安くて質が良いものをシェアする」ことが、若い女性たちのSNSを中心に支持を集めているようだ。