スポーツができないことへの不安が募るBさんだが、一方でオンラインの講義については肯定的で、継続してほしいだと考えている。
「僕自身は社会の感染拡大予防に貢献できるのならば、オンライン講義を続けるべきだと思っています。もともと授業で長時間座って話を聞くのが苦手だし、複雑な話は理解するのにも時間がかかる。オンラインだと自分のペースで復習したり、音声や動画資料を繰り返し見ることができるので、落ち着いて学習できます。
同じ新入生たちのツイッターアカウントを検索してつぶやきを見ていますが、ストレスが極限まで高まっている人は『とにかく学校に行かせてくれ!』と、登校を目的にしている。大学生は登校が目的ではなくて、自分の専門を学ぶことだと思っているので、その点は温度差を感じることもあります」(Bさん)
このように、新入生が抱える不安は人それぞれだが、オンライン講義ひとつとっても、家庭環境やPCリテラシーなど、一人ひとり取り組む姿勢は異なる。また、相談しあえる友人や知人のネットワークが形成できていれば、一人で不安を抱え込まずに済むケースもあるだろう。大学側にも各学生が何に不安を感じているのかをすくい上げ、サポートしていく体制が求められているのかもしれない。