普通ではないのが、食材の使い方でした。
「実は、つい最近まで、買った食材はその日のうちに使い切らなければならないと思っていたんです。実家でもたぶんそうしていたと思います。にんじんが3本あったら、3本使い切るとか。作り置きとかもしなくて、5000円分の食材買ったら、全部をその日に出してました。で、余ったらしょうがないから捨ててました……。レストランでもそうだし、それが当たり前と思っていました。
だから、1食5000円という感覚でした。それで『月2万円』という記事があるのを聞いて、“私っておかしいのかな?”って驚いたんです」(同前)
いまは「使い切り」はしなくていいことは知ったものの、基本的に毎日5000円は変わらないそうです。
「夫はお肉が大好きなので、ステーキをよく買います。昨日の夕飯はステーキ肉2枚と、付け合わせのポテトサラダなどで5000円でした。先日は、ステーキ肉2枚とバジル、卵、ベビーリーフ、モッツァレラチーズ、トマト、フランスパンにガーリックバター、あと飲み物を少しで7000円くらい。週末とかにローストビーフ用の塊のお肉とワイン買うときは1日2万円ですが、これって凄い贅沢してるわけじゃなくて普通の自炊ですよね?」(同前)
マミさんとは違って、意思を持って食費にお金をかけていると語っていたのがリエさんでした。
「主人がものすごく健康志向なので、オーガニック品しか買いません。塩も専門店に行くし、他の調味料も、通販で定期的に取り寄せているものを使っています。
子供たちのお菓子も自然派食品の店で買うか、手作りです。ドレッシングは1度も市販のもの買ったことないし、焼肉のタレも最初から手作りしますね」
そう語るリエさんは、素材にこだわるから月に30万円ほどかけているそうです。マミさん同様、1日2万円かける日も少なくありません。
「最近は、白ワインや赤ワインはもちろん、スパークリングやオレンジワインもオーガニックのものが買えるから、嬉しいですね。どこの産地か確認できないものは、飲み物も食べ物も買いません。コンビニ? 口に入れるものは買いませんね。かなり前に水は買ったことありますが」(リエさん)
家族全員、ユニクロは着ているけれども「食費だけは絶対に譲れない」そうです。食費のかけ方は、その人のこだわりを反映すると言えそうです。