厚生労働省は「夜の街」という呼称をやめ、「社交飲食店」を使うという案も出したが、これについても「余計ワシらのお店は狙い撃ちでやられちゃったなと思いましたよ……」と嘆く。
今後の展望については、同店のママがコロナをそれほど怖がっていないことと、Aさんも無症状の人間がほとんどだと分かっているため、2人で普通に営業していく方針だという。とはいっても、最後に報道に対しては異議を申し立てた。
「名古屋の繁華街『錦』で感染が増えているので、同業者の間では『ちょっとヤバいかな』という声も出ています。ただ、これって報道次第かな、とも思っているんですよ。とにかく『夜の街』を悪者にし、感染者数の増加を叫び、危機感を煽っている印象。全国の知事も危機感を募らせる発言をしているので影響力があります。ただ、我々としてはなるべく経済を回す形でやってほしいです。ここまで長引くとお客さんの中には『みんな感染すりゃ収まるんじゃないの?』と言う人も出てきています。我々もキチンと対策はしていますし、私の店からは1人も感染者が出ていないんですけどね……」
かくして、何かと悪者扱いされてきた全国の「夜の街」関係者たちは、小池氏とメディアの報道に歯がゆい思いをしているようである。