7月1日から全国でレジ袋が有料化されて混乱が続くなか、環境保全の名目で「紙袋」を有料化する店舗も増えている。8月4日にはファーストリテイリングが、ユニクロとジーユー全店舗で9月から紙製の買い物袋を有料(1枚10円)にすると発表している。だが、そもそも国によるレジ袋有料化の方針に関して、対象となるのはプラスチック製の買い物袋に限られている。紙袋はもちろん、布の袋、持ち手のない袋は有料化の対象にはなっていない。
このように、レジ袋が有料化したばかりのタイミングで紙袋も有料化する動きが出ていることに、疑問を抱いている人は少なくないようだ。20代の男性会社員・Aさんが語る。
「ビニール袋(レジ袋)はわかりますが、なぜこの機に紙袋まで有料化している店があるのか疑問。この前、友達の誕生日だったので、ケーキを買ったらレジ袋+紙袋で13円くらいかかって、あれっ?と思いました。その後、注意して見るようになったら、紙袋も有料にするようになったお店って多いんですね」(Aさん)
30代の男性会社員・Bさんは、紙袋も有料にするくらいなら、いっそのこと商品そのものを値上げしてほしいという。
「先日、テイクアウトでお弁当とスープを買ったのですが、ビニール袋か紙袋かと聞かれて、ビニール袋だとスープが傾いて漏れそうなので、底が安定している紙袋をチョイス。10円しました。別にいいんですけど、これまで無料だったものがいきなり有料になると、損した気になるのは確か。かといって、エコバッグにお弁当とかって、あんまり入れたくないんですよね……。
だったらもう、紙袋代も込みにして商品を10円くらい値上げしておいて、袋は無料にしてくれたほうがモヤモヤせずに済む気がします。そもそもプラスチック製の容器代は代金に含まれているのに、ヘンな話だなと思います。便乗値上げなんじゃないかと思いたくなります」(Bさん)