結局、個人投資家はどうすべきなのか。もし、「新型コロナの感染拡大が収まり、アメリカ経済は7-9月期以降、V字回復に転じる、来年早々には有効なワクチンが開発され、新型コロナウイルスを完全に封じ込めることができる」と予想するならば、アメリカのハイテク株でも買って、金資産は一旦利益を確定させた方が良いということになる。
ひとつだけはっきりしていることがある。今は、数十年に一度あるかどうかといった不確実性に包まれた時期であるということだ。それは投資家にとって大きなピンチでもあるが同時に、大きなチャンスにもなり得る。先を見据えたうえで、賢く判断する必要があるだろう。
文■田代尚機(たしろ・なおき):1958年生まれ。大和総研で北京駐在アナリストとして活躍後、内藤証券中国部長に。現在は中国株ビジネスのコンサルティングなどを行うTS・チャイナ・リサーチ代表。メルマガ「田代尚機のマスコミが伝えない中国経済、中国株」(https://foomii.com/00126/)、ブログ「中国株なら俺に聞け!!」(http://www.trade-trade.jp/blog/tashiro/)も展開中。