大人も子供もSNSを使うようになった今、大人の何気ない発信に、子供たちの考え方やライフスタイルが影響されることもあるようだ。なかでも最近、注目を集めているのは「お金の使い方」に関して。あるTwitterユーザーが、「大人オタク」のお金の荒い使い方に関するツイートが、それを目にした子供の金銭感覚に悪影響を与えているのではないか、と投稿したことも反響を呼んだ。実際のところどのような影響があるのか、リアルな声を集めた。
小学5年生の息子をもつ30代の女性・Aさんは、スーパーで契約社員として働きながら、Twitterに、日々思ったことを投稿していた。わざわざ友人に言うほどでもない他愛もないものだったが、これが波紋を呼んだ。
「『塾代や学校関係でお金がかかるなあ』みたいなつぶやきを投稿したんです。本当に何気ないもので、私としては『だから仕事がんばろう』という意味合いでした」
だが、あろうことか、その投稿を息子の友人の親が見ており、回り回って息子の耳に入ってしまったという。そして、思わぬ事態が起きてしまった。
「息子が『お金がかかるし、もう塾はやめる』って言い出して……。『そもそも別に僕は塾に行きたいとも言っていない』『子供にはお金がかかるってわかりきってることじゃん!』とまで言わせてしまい、傷つけてしまいました。こちらがそのつもりはなくても、受け取り方はそれぞれですよね。せめて匿名とか、身バレしないようにしないといけないと痛感。Twitterはしばらく休止します」(Aさん)
親子間だけではない。YouTubeやSNSでの見知らぬ大人の投稿も、子供に少なからず影響を与えているようだ。40代の男性会社員・Bさんは、中学生の息子が夢中になっているYouTubeに危機感を募らせる。