「YouTubeでスマホゲームのガチャ動画やカードゲームパックの開封をよく見ていた息子が、自分もYouTuberになってやってみたいというようになりました。単純にやればいいというものではなく、きちんと再生される(稼げる)ようになるためには、他にもいろいろ努力が必要なんだよと一旦諭しましたが……」(Bさん)
Bさんは、YouTubeを見るようになってから、息子のお金の使い方が明らかに荒くなったと顔を曇らせる。
「お年玉はすべてガチャに費やすし、『高校生になったらバイトするから、その前借り』と、何かにつけてお小遣いをせびってくる。私も高校時代、親からもらった昼食代を好きなゲームソフト代として貯めていた経験があるので、気持ちはわかる。でも、息子の場合、あまりにもお金の使い方が極端というか、大人に近づきすぎている気がします」(Bさん)
いわゆる“大人買い”は、多くの人が子どもの頃に憧れるものだが、20代の男子大学生・Cさんは、「大人の○○万円かかったという投稿は、目にするだけで嫌な気持ちになる」と嘆息する。
「社会人のSNSを見ていると、○○万円費やした、爆買いした、みたいな投稿が目に付きます。お金をつぎ込まないと愛が足りないみたいな考え方を目にして、辛い気持ちになった時期もありました。SNSは便利ですが、人と比べてしまい、劣等感にさいなまれたり、自己肯定感が低くなったりすることにもつながるので、必要以上に見ないようにしています」(Cさん)
いまやインターネットやSNSは子供たちも使う時代。大人たちの投稿にもモラルが問われているのではないか。