女性向けファッション誌などで特集されることが多い“プチプラ(プチプライス)アイテム”。安価だがおしゃれで実用的な洋服や雑貨、化粧品などを指す言葉だ。だが、塵も積もれば山となる。フリーライターの吉田みく氏が、プチプラにハマった妻をもつ30代男性に話を聞いた。
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埼玉県に住む銀行員の瀬田さん(仮名・32歳)の悩みは、妻(30歳)がやめないプチプラアイテムの購入だそうだ。瀬田さんが語る。
「毎日ネット通販をチェック、週末は私とショッピングモールへ。頭の中はいつも買い物のことでいっぱいみたいです」
しかし、妻への不満をあまり強くは言えない。「妻もパートで頑張っていますので……」と遠慮がちに瀬田さんは言う。
プチプラとはプチ(小さな)プライス(価格)の略で、安価な洋服や雑貨、化粧品などを指す。商品の値段は1つあたり1000〜2000円が中心で、高くても3000円程度。中には500円程度のワンコイン商品もある。
金額は安くても高品質なアイテムが多く、コストパフォーマンスの高さでも注目を集めている。こうしたプチプラアイテムが売っているのは主に大型ショッピングモールの店舗やインターネットショップだ。
プチプラには年齢を問わず注目が集まっており、10代の若者だけでなくミセス世代でも話題となっている。ローコストであることを感じさせない“高見えコーディネート”は、メディアやSNSを通じて社会現象になりつつあるようだ。