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コロナが拍車をかける「クリーニング離れ」 利用者の行動様式に変化も

気がつけばクリーニングに出す頻度が減っている?(イメージ)

気がつけばクリーニングに出す頻度が減っている?(イメージ)

 新型コロナウイルスの影響で、クリーニング店を利用する人たちが減っている。業界大手の白洋舎が7月31日に発表した2020年12月期の業績予想(連結)は、売上高は前期502億7400万から387億円に減少、純利益は41億円の赤字の見通しだ。

 主な要因として、店舗の休業対応をはじめ、取引先のホテルの稼働率が大幅に低下、個人客のクリーニング需要の低下などがあるという。「クリーニング離れ」ともいえるこの現象の背景を、利用者の声から探った。

「子どもの制服などで定期的に利用しているお店のご主人から、コロナの外出自粛が続いて『経営が厳しい』と話を聞きました。確かに近所のクリーニング屋さんの中にも廃業したところがあります」

 そう話すのは、中学生と高校生の子供を持つ40代女性の主婦・Aさん。もともとAさんは年々、クリーニング店の利用頻度が減っていたが、これに新型コロナが拍車をかけた面があるという。

「クリーニング料金って、結構するじゃないですか。例えば一着数万円のコートをクリーニングに出すと、何千円かする。一方で、洋服代はどんどん安くなる。そうなると、冬物なんかはクリーニングに出さないで数年着倒して、処分してもいいかなという気持ちになってきてしまって……。

 今までなら季節の変わり目にクリーニングに出していたものも、今年はコロナでずっと家にいるのだし、家で洗ってみようかなと思ってやってみました。以前からシャツは基本的にノーアイロン仕様のものを買うようにしているし、シワが多少残ってもスチーマーで処理。ウールやアクリルなどといった素材でも、洗濯機の手洗いモードとネット、専用洗剤で対応できました。セーターやニットには、平干し用ネットで干せば伸びないし縮みません。最近は、コインランドリーで安く羽毛布団も洗えることを知り、ハマりそうです」(Aさん)

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