趣味にかけるお金のバランスは難しい。ストレス発散や夢中になれる時間に喜び、生きがいを見出せる一方で、多額の出費を伴うこともある。それだけに、恋人や妻から「お金がかかるから、やめてほしい」などと示唆され、トラブルになるケースも少なくない。
20代の男性会社員・Aさんは、結婚を考えている同棲中の恋人から、アニメ、ゲーム、トレーディングカードゲームといった趣味に対してクレームを入れられた。
「結婚したら……という未来の話に夢を膨らませていたら、ここぞとばかりに僕の趣味にクレームの嵐。ソシャゲ(ソーシャルゲーム)やカードゲームをやめて、将来の私たちや子どものために貯蓄してほしい。少しでも家族のためにお金をとっておかなくちゃ、とかなんとか。別に借金をしているわけでもないのに……」(Aさん)
しかし、業を煮やした恋人はとうとう行動に出てしまった。Aさんがある日帰宅すると、カードホルダーに入れて飾っていた高額レアカードをはじめ、思い入れのある大切なカードの数々が処分されるべく、段ボールの中にまとめられていたのだ。
「家に帰ってびっくり。彼女には、『キラキラしてきれいだけど、ただの紙』『捨てるか売るかして』と言われました。小さいころから集めてきたものもあるので、その思い出も全否定された気がして、すごく悲しくなりました」(Aさん)
そしてAさんは恋人に、一生懸命趣味は“生きがい”であることをプレゼン。結果、妥協案で落ち着いた。