Bさんも現地を通るたびに、たびたびキャッチが近寄ってきたという。
「一人で歩いていると、よくキャッチが顔のすぐそばで大声で話しかけてきます。飛沫が飛んでくるのではないかと怖いです。女性が2、3人で歩いている場合は、もっとしつこく絡んできますよ。キャッチの中には女性もいて、男性の通行人に声をかけ続けていました。彼女たちもマスクをしていません。真面目な飲食店がつらい思いで短縮営業や休業をしている最中、一部の飲食店が感染拡大防止を邪魔していた印象です」(Bさん)
大阪府には罰則付きの「客引き適正化条例」がある。平成21年からはキタ地区・ミナミ地区において新たに禁止区域が指定されたが、今回休業要請が出されたミナミのエリアとアメリカ村周辺、“裏難波”と呼ばれるエリアは、この禁止区域に該当する。
記者も客引き行為を指導する「大阪市客引き行為等適正化指導員」がジャケットを着用し現地を巡回している様子をたびたび目撃しているが、禁止区域での客引き行為はなくなっていない。そもそも禁止されている客引き行為だが、コロナ禍でマスクを着用せずに通行人に話しかける行為は、また別の側面でも迷惑行為といえるのではないだろうか。