漠然とした期待感
20代の女性会社員・Bさんは、都市型ホームセンターが大好きだという。
「ちょっとお洒落な都市型ホームセンターが大好き。カインズ系が好きで、特に用もないのに行っちゃいます。自分が使えるような生活用品ばかりが置いてあって、安くてちょっとオシャレ感もあるから、見ていて楽しいんですよね。なかでも収納グッズを見るのが好きなんすが、正直すぐに買うことは少ない。散らかっている部屋からの現実逃避かもしれません」(Bさん)
買うものがなくても、ついつい行ってしまうのはなぜなのか。Bさんはこう自己分析する
「事前に買いたいものがなくても行ってしまうのは、『生活が少し潤う何か』がありそうだから。漠然とした期待感があるというか。で、一周して特に新しい発見がないときには、キッチンスポンジのような消耗品を買って帰ります。そういう『何かしら買うものがある』のも、足が向いてしまう理由かもしれません」(Bさん)
また40代の男性会社員・Cさんにとって、ニトリは「季節を感じる」ところだという。
「渋谷のニトリによく行きます。Wi-Fiも休憩スペースもあって、もはや憩いスポット。買い物途中にちょっと休んだり、友人の買い物をそこで待っていることもできるので、便利によく使っています。何も買わなくても、季節感が感じられていい。夏ならひんやりシーツみたいなものを売っていて、なるほどなーと思ったり、あったかグッズが出てくると、そういえばそんな季節か、と思ったり。ホームセンターで季節を感じているかもしれません」(Cさん)
ホームセンターには、人を吸い寄せる磁力があるのかもしれない。