住まい・不動産

憧れの湾岸地区に高級マンションを買った40代男性が嘆息する住民事情

 総会では、『自分の駐車場の場所が悪い。不公平だから1年毎にシャッフルして欲しい』『光回線を入れて欲しい』『駐輪場が足りない』など、住民から上がってくる様々な要望を議論します。ある程度の同意があれば、規約は変更できますが、出来ないことも多く、そうなると私のことを“無能な社長”のように扱って、不満を言う人もいます。まぁ、それが私の仕事なんですが……」

 そして極めつけが民泊問題だ。

「ウチのマンションでは民泊は禁止ですが、明らかに民泊でやって来たと思しき人間を見かけます。下手に都心が近いと、こういうリスクがあったんですね。掲示板やエレベーター、さらに個別のポストにも民泊は禁止である旨の注意書きを入れましたが、果たして“貸主”に届いているのやら。コロナ騒動で民泊問題は一旦収束していますが、いずれはぶり返すでしょう」

 かくして、終の棲家と決めたはずのマンションが、ストレスのタネになっているMさん。「会社の近く」という条件は満たしているものの、「それが最優先ではなかった」と反省し、毎日のように不動産情報サイトを眺めているそうだ。


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