昔も今もそう簡単にはいかないのが、嫁姑関係。特にその距離が近くなるほどに、確執は増す。嫁の方から義実家に気に入られようと努力すると、それが裏目に出ることも少なくない。そんな難しい嫁姑関係について、36才パート勤務の女性が自身のエピソードを打ち明けた。
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48才の夫は私より一回り年上で再婚でした。結婚してすぐに息子を授かると、初孫ということで義実家は大喜び。お祝いにと、姑の家の敷地内に新居を建ててもらい、暮らし始めました。
それから6年、お舅さんは5年前に亡くなり、ひとり暮らしの姑のいまの楽しみは“孫育”。とにかく私の息子を溺愛しており、暇さえあれば勝手にうちに来る始末。それだけならまだいいのですが、何かというと、私と元嫁を比べるんです。
「前の嫁は美人でね、近所のうわさになったものだよ」「前の嫁はセンスがよくてね。このティーセットは私の誕生日に贈ってくれたんだ」など……。
まぁ、その美貌がアダとなり、夫の部下と浮気をして、離婚したんですが。そういう都合の悪いことは覚えていないみたい。夫にとっては浮気女でしょうが、姑にはきっとお気に入りの“いい嫁”だったんでしょうね。そもそも結婚前の顔合わせのときも、「2回目だからってずいぶん妥協したね」と陰で夫に言っていましたから、私のことは最初から気に入らなかったみたい。
元嫁ネタが尽きた最近は、親戚の嫁、隣家の嫁なども引き合いに出し、私と比べておとしめることをやめないんです。私はひたすらがまんしていたのですが……。