いつの時代も、姑との難しい関係に悩むのが嫁というもの。特に、子供の教育方針で対立するというケースは多いだろう。なかには、嫁の学歴に対して嫌味を言う姑もいる。40代会社員の女性が、自らの嫁姑エピソードを告白する。
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二世帯住宅で同居する姑はことあるごとに、「息子が慶〇に入れたのは私の教育のたまもの。あなたが短大しか出ていないからって、子供にそんな恥ずかしい思いをさせたらダメ。社会で生きていけないわよ」と、私の学歴を馬鹿にするんです。
確かに私は短大出身ですが、管理栄養士の資格を持ち、医療の現場で働いています。仕事に誇りを持っていますし、社会の役に立っているつもりですが、姑には通じません。毎日顔を合わせるたびに、「学歴、学歴」とプレッシャーをかけてくる姑とのつきあいに、正直気が狂いそう。夫に相談したくても、海外で単身赴任中。せいぜい愚痴を聞いてもらうくらいしかできません。
「帰国したら、おれもお袋に言うから」とは言ってくれるものの、なかなかその機会に恵まれませんでした。
これで“お受験”をしては姑のもくろみ通りになると、娘の進路は娘の選択に任せる予定だったのですが、結局、友達と同じ学校に行きたいという本人の希望で受験勉強を開始。仕事をしながら、ひとりで子供の受験と向き合うのは本当に大変でしたが、なんとか合格を手にすることができました。発表の日、夫も帰国して付き添ってくれたのですが、そのとき、思いがけないことを聞いたんです。
「いや~、すごいな。おれなんて小学校受験も中学校受験も全部落ちて、大学だって1浪してようやく入れたのに」
……え? 姑の口ぶりから小学校から慶〇だと思っていたのですが……。私の家の学歴ばかりがやり玉にあがるので、夫の学歴についてまったく聞かないでいたのですが、そんな事情があったとは……。それを聞いて、私たちは一計を案じることに。