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趣味を聞かれて困る人たち 「なくちゃダメ?」「どこからが趣味?」

「映画を観るのが好きです」と言ったら詳しいと勘違いされて…(イメージ)

「映画を観るのが好きです」と言ったら詳しいと勘違いされて…(イメージ)

「趣味は何ですか?」。就活、婚活、取引先……生活のさまざまなシーンで「趣味」を聞かれることは意外と多い。堂々と答えられる人もいれば、どう回答すればいいのかわからず、困ってしまう人もいる。

 20代の女性会社員・Aさんは、趣味は何かという質問に対し、いつも悩むという。「趣味って、ハードル高くないですか? どこからが“趣味”なのかわかりません」とモヤモヤを吐露する。

「例えば私はアニメを見るのが好きですが、全部のアニメ作品を見ているわけではないし、まったく見ない時期だってある。でも趣味を聞かれて、『アニメ鑑賞です』と言うと、メジャーどころは当然全部知っているかのように思われる。そんなことはないので、なかなか趣味とは言いにくい。『趣味=超詳しくなくちゃいけない』っていう無言の圧力があって、答えにくいです」(Aさん)

 Aさんが趣味を言いづらくなった背景には、当たり前のように「だったら、○○は知ってるよね?」という言葉に萎縮してしまうことが度々あったためだという。

「アニメを見るのが趣味だと言ってしまうと、『見てないの? 嘘でしょ』と言われるし、『自分の好きな作品』をアツく語られたうえに、半ば強要されることもありました。話題のアニメや興味を持ったものを楽しむのが好きなだけであって、私はそこまで詳しくない。趣味と知識が豊富なのは、別扱いにして欲しいです」(Aさん)

人に言える趣味を偽装するように

 こうした“趣味の認識差”は、ほかでもよく起こることのようだ。20代の男性会社員・Bさんも、上司や取引先とのエピソードをこう明かす。

「いろいろと趣味を工夫してみましたが、『お酒』と『映画』は危険です。酒好きというと、『行きつけの店あるの?』『どこそこの産地のものは飲む? あの銘柄とか好き?』と聞かれがち。僕の酒好きは、家でコスパのよい安い酒を飲んでいることを意味していたわけで……。『そんな安酒飲んでて楽しいか?』とディスられるときも。

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