急速に普及するキャッシュレス決済。クレジットカードはもちろん、デビットカード、電子マネー、QRコード決済など、様々な決済方法が選択できるようになり、日常生活で脱現金が進むにつれて、財布も小型化している。しかしその中で、悩ましいのが財布を占領する「ポイントカード」だ。潔くポイントカードを「持たない」選択をした人たちに、その本音を聞いた。
20代の男性会社員・Aさんは、最近長財布から小さい財布に買い替えたことで、ポイントカードの扱いに困るようになった。
「以前から、支払いはなるべくキャッシュレスにしていましたが、コロナの感染拡大以降は、さらにできるだけ現金に触れずに過ごすようにして、財布も小銭入れサイズのものに新調。すると、ポイントカードの居場所を確保するのに困りました」
そこでポイントカードを整理し始めたAさん。取捨選択の末、辿り着いた結論はLINEの「マイカード」機能で管理できるカード以外は処分することだった。
「LINEで複数枚のカードを一元管理できることを知り、それに対応していないものについては『捨てる』という割り切りで、スッキリしました。LINEで管理できないポイントで、どうしても頻繁に利用するという場合でも、アプリで使えないならポイントカードを作らないというマイルールを作っています」(Aさん)
30代の女性会社員・Bさんは、ポイントカードやスタンプカードの新規発行はすべて断ることにしているという。
「ポイントカードって、貯まりすぎて、結局すべてを常時財布に入れていられない。しかも作ったら案外行かなくてポイント期限がくるし、買い物をした時に限ってポイントカードを持っていなかったりして、管理するのが面倒になりました。支払いをクレジットカードにすれば、そのポイントは貯まれるので、それでいいかなと思っています。今、ポイントカードは、定期的に絶対行く美容室くらいしか持っていません」(Bさん)