吉田みく「誰にだって言い分があります」

今もマスクを買いだめする40代主婦 家計圧迫を諫める夫への反論は

 最近では布マスクを着用している人も増えており、ファッション性の高いデザインも増えてきている。洗って使えて経済的、自分に合ったサイズで作ることができるなどのメリットもあるが、ウイルス対策の観点からは不織布製に比べて機能が落ち、洗い方に気を付けなくてはいけないなど、使用には注意点も多い。

「使い捨てマスクはトラブルの元」

「使い捨てマスクをストックしている話、つい最近まで家族にも秘密にしていました」(伊藤さん、以下同)

 使い捨てマスクをたくさん持っていることを知られると、『ちょうだい』と言われてしまうのではないかという不安を感じていたと伊藤さんは言う。「せっかく私が集めたのに、簡単に欲しいっていわれたらたまりません」

 伊藤さんがここまで使い捨てマスクに執着するようになったのには理由があった。

 それは、品薄状態が続いた今年4月の出来事。伊藤さんはドラッグストアを中心に、一日中使い捨てマスクを探して歩き回った。しかし全く手に入れることができなかったそうだ。そんな折、ご近所さんが「2日連続で買えちゃった〜」と、自慢してきたという。

「凄く羨ましかったです。あわよくば1枚もらえないかなと思ったくらいでした。でもご近所さんは自慢するだけ。どこで購入したかも教えてくれなかったんです。使い捨てマスクはトラブルの元だと思いました。だから、周囲に話しても良いことがないと思うようになったんです」

 それ以来、伊藤さんはマスクを手に入れても誰にも話さなくなった。「家族とはいえ油断できません。『友達にあげてもいい?』とか言われたら大変ですからね」

 しかし、伊藤さんは使い捨てマスクの存在を家族に隠しきれなくなった。購入しすぎて家計が赤字になってしまったのだ。安いもので1箱500円程度、高くても1000円あまりのものとは言え、見かけるたびに購入し続けていれば大きな金額になってしまう。

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